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知っておきたい生前整理と遺品整理の違い!徹底解説

「最近よく生前整理という言葉を耳にするな。」
「遺品整理と生前整理の違いってなんだっけ?」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか?

50代や60代になり、生前整理や遺品整理という言葉をなぜかよく耳にするという方は多いと思います。
しかし、生前整理や遺品整理とは何なのかがはっきりと分からないという方も多いのではないでしょうか。

そのような方に向けて、今回の記事では生前整理と遺品整理についてまとめてみました。


◆生前整理とは?

生前整理について、ただ物を片付けることで、亡くなった後に周りに迷惑をかけないためのものだと思っている方が多いのではないでしょうか?
確かに、そういった意義もありますが、生前整理とは本来自分のために行うものです。
生前整理は自分の「物」「心」を整理するためのものなのです。

「物」とは文字通り、長年の私生活で溜まったものを片付けることです。
捨てる物なんて無いと思っていても、意外と不要なものはたくさんあります。
また一方では、必要ない、使わないとわかっていても、「もったいない」と言う気持ちから捨てられない人もいます。
ただし生前整理はただの日常的な片付けではないため、最低限の物を残して断捨離するくらいの気持ちで行いましょう。

そして、「物」を整理することで「心」も一緒に整理することができます。
「心」とは今までの生活や思い出、生き方などを意味し、生前整理を通じてこれまでのことを思い出す機会にしても良いでしょう。

また最近ではご自身で生前整理を行わない事が多くなっています。
行わないと言うよりは、行えないケースです。

例としては、施設に入居・病院に入院などして、家に戻らない場合です。
お一人でお住まいだった家から施設に引っ越せば、戻る予定の無い家はいわゆる「空き家」となってしまいます。

「また自宅に戻れるのではないか?」一時的な入院や入居の可能性と考えている場合、しばらく家はそのままになる事が多いと思います。
ただ何かのタイミングで「自宅には戻れない」とわかった時点で、家族が自宅の整理をしなくてはなりません。
このような「ご自分の意思ではなく、家族がせざるを得ない」生前整理がとても急増しています。

ただやはり、生前整理は元気なうちに自身で行うべきだと思います。
その場合、もし家族が整理せざるを得ないタイミングが訪れても、その負担はかなり少なくなります。


◆遺品整理とは?

遺品整理は皆さんもよく知っているものだと思います。
亡くなった方の家族が残していったものを片付けることです。
また、遺品整理ではものの片付けだけでなく、資産になるものを集めハッキリさせたり、家や車などの資産を誰がどのように相続するのかを遺産分割協議で決めたりする必要があります。
そのため、きちんとした遺言書などがない場合は相続争いの原因になることもあります。


◆違いは?

生前整理と遺品整理の大きな違いはやはり誰が行うかだと思います。
また意義もかなり違ってきます。
遺品整理が後片付けであるのに対し、生前整理は途中経過や区切り、といった意味合いも強いと思います。
片づけを行うことに大きな違いはありませんが、気持ちの面で大きな違いがあるのです。


◆まとめ

生前整理と遺品整理、お分かりいただけたでしょうか。
生前整理がいまいち何か分かっていなかった方や遺品整理との違いがよく分からなかったという方も、今回の記事でご理解いただければ幸いです。
上記にもあったように遺品整理の際に、資産をどのようにするかで争いになるケースがあります。
ですから、自分が亡くなった後に遺産をどうするのかを整理しておく手続きも、やはり元気なうちにしておかなくてはならない「生前整理」の一部でしょう。
少額の遺産で揉めたという話も耳にします。自分が亡くなったあとに身内が揉めるのは避けたいものです。

ぜひ元気な今こそ、生前整理を行ってみてください。