生前整理

20代の終活は何から?連絡先・契約・データを30分で整理

20代の終活は、葬儀や相続を細かく決めることではありません。一人暮らし、就職、転職、引っ越しなどで変わりやすい連絡先・契約・デジタル情報を整理し、もしもの時に家族や身近な人が「何があるか分からない」と困らない状態を作ることです。

最初は30分で、緊急連絡先、利用サービス、重要書類の場所、残してほしいデータの4項目だけをメモします。パスワードやカード番号そのものを一枚のノートへ書く必要はありません。

この記事でわかること
  • 20代の終活を30分で始める4項目
  • 契約・重要書類・デジタル情報の整理方法
  • エンディングノートへ書く情報と書かない情報
  • 引っ越し・転職などで見直すタイミング
  • 葬儀・相続など今すぐ無理に決めなくてよいこと

記事監修者プロフィール

遺品整理士歴10年、これまでに5,000件以上の遺品整理や特殊清掃に携わる。手がけた遺品整理で発見された貴重品のうち、お返ししたタンス預金の合計だけでも3億3千万円にも上り、貴金属などの有価物を含むと5億円近くの金品を依頼者の手元に返して来た。

遺品を無駄にしないリユースにも特化。東南アジアへの貿易を自社にて行なっており、それに共感を覚える遺族も非常に多い。また不動産の処分も一括で請け負い、いわるゆ「負動産」を甦らせる取り組みにも尽力して来た。
一般社団法人ALL JAPANTRADING 理事
一般社団法人家財整理相談窓口会員
一般社団法人除染作業管理協会理事
宅地建物取引士(日本都市住宅販売株式会社代表取締役)


株式会社RISE プロアシスト東日本
代表 仲井

目次

20代の終活は何から始める?4つの準備

1.緊急時に連絡してほしい人を決める

家族、パートナー、勤務先など、緊急時に連絡してほしい相手と連絡順を記録します。スマートフォンの緊急連絡先機能も設定し、住所や勤務先が変わったときに更新します。

2.契約しているサービスを一覧にする

携帯電話、住居、電気・ガス、保険、動画・音楽配信、クラウド、ジムなどを、サービス名と支払方法の種類だけ一覧にします。月払いだけでなく、年払いの契約も含めます。

一覧は「契約の存在を知らせるもの」です。カード番号、暗証番号、秘密の質問の答えなどは書き込まず、認証情報とは別に保管してください。

3.重要書類の場所を決める

本人確認書類、保険関係、賃貸契約、勤務先の書類など、必要になりやすい物の保管場所をそろえます。書類の画像を保存する場合は、共有範囲と端末のロックを確認します。

4.残したいデータを決める

写真、動画、作品、仕事のデータなどを「残したい」「削除してよい」「家族へ判断を任せる」に分けます。重要なデータは一つの端末だけに置かず、利用サービスのバックアップ方法を確認します。

20代で整理しておきたいもの一覧

分野 確認するもの 残す情報
連絡 家族、パートナー、勤務先 連絡順、電話番号
住居 賃貸、電気、ガス、水道 契約先、書類の場所
お金 銀行、カード、保険 会社名・金融機関名。番号は別管理
デジタル スマホ、SNS、クラウド、サブスク サービス名、残したいデータ
持ち物 借り物、預かり物、思い出の品 持ち主、返却先、希望

エンディングノートに書くこと・書かないこと

エンディングノートは、希望や情報の所在を家族へ伝えるために役立ちます。ただし、一般に遺言書と同じ法的効力を持つものではありません。財産の承継など法的な判断が必要な内容は、専門家へ確認します。

書いておくとよい情報

  • 緊急連絡先と関係
  • 勤務先、学校、住居の管理会社
  • 利用している金融機関・保険会社・サービス名
  • 重要書類と鍵の保管場所
  • ペット、植物、預かり物の対応
  • 写真やSNSなどデータの希望

一緒に書かない方がよい情報

  • 銀行・カードの暗証番号
  • すべてのIDとパスワード
  • 本人確認に使う秘密の質問の答え
  • 第三者がすぐ利用できる復旧コード

認証情報を安全に引き継ぐ必要がある場合は、利用中のサービスが提供する公式の管理機能や、信頼できるパスワード管理方法を検討します。故人のサブスク手続きについては、故人のサブスクを安全に解約する方法をご覧ください。

断捨離は「捨てる」より「所在を分かる」にする

20代は転居や仕事の変化が多いため、持ち物を減らすことにはメリットがあります。ただし、思い出の品や契約書を無理に処分する必要はありません。次の3分類で十分です。

  • 使う:日常的に必要な物
  • 保留:迷う物、思い出の品、確認が必要な物
  • 手放す:所有者と処分方法を確認できた物

借り物、会社の物、家族名義の物は、自分の判断だけで処分しません。データが残るスマートフォンやパソコンを手放すときは、メーカーやサービスの公式手順でバックアップと初期化を行います。

20代の終活はいつ見直す?

毎月行う必要はありません。次の節目で一覧を見直します。

  • 就職・転職・退職
  • 引っ越し・一人暮らしの開始
  • 結婚・同居・別居
  • 保険やクレジットカードの変更
  • スマートフォンの買い替え
  • 大きな病気や手術

更新日をメモしておけば、古い住所や解約済みサービスを家族が追う手間を減らせます。

20代で無理に決めなくてよいこと

家族構成や財産、価値観はこれから変わります。葬儀、財産の承継、医療の希望などを一度書いたら終わりと考えず、現時点の希望として記録し、必要に応じて更新します。

エンディングノート、遺言、医療・介護の希望は役割が異なります。より広い終活の整理は、40代の終活は何から始めるかでも違いを解説しています。

20代の終活でよくある質問

20代で終活を始めるのは早すぎませんか?

早すぎるとは限りません。葬儀や相続を決めるのではなく、緊急連絡先、契約、重要書類、残したいデータを整理すると、引っ越しや災害など日常の備えにもなります。

エンディングノートへパスワードを書いてよいですか?

カード番号、暗証番号、パスワードを誰でも読める一冊へ集約しないでください。利用サービスの存在と、認証情報を安全に確認する方法を分けて残します。

財産が少なくても終活は必要ですか?

資産額だけの問題ではありません。住居、携帯、サブスク、保険、データ、緊急連絡先など、本人しか分からない情報を整理する価値があります。

一度書けば更新しなくてよいですか?

引っ越し、就職・転職、結婚・離婚、契約変更、端末変更などの際に見直します。変更日を残し、古い情報を放置しないようにします。

断捨離から始めるべきですか?

先に重要書類・契約・残したいデータの所在を確認します。物を減らす場合も、借り物、契約資料、端末、家族確認が必要な物を誤って処分しないように分けます。

まとめ

20代の終活は、死後のことを細かく決める作業ではなく、変化の多い生活情報を整える作業です。緊急連絡先、契約、重要書類、残したいデータの4項目から始め、生活の節目で更新しましょう。

実家や自宅の持ち物が多く、自分だけでは仕分けが進まない場合、プロアシスト東日本では残す物と確認が必要な物を分けながら家財整理をお手伝いします。お問い合わせフォームから状況をご相談ください。