特殊清掃

お風呂で亡くなった場合はどうする?発見直後と特殊清掃の手順

浴室で人が倒れている、浴槽内で反応がない場合は、見た目だけで死亡と判断しないでください。まず119番へ通報し、通信指令員の質問と指示に従います。浴室は床が滑りやすく、熱湯・電気器具・換気設備などもあるため、自分の安全を確保して行動してください。

警察や消防による確認が終わる前に、水を抜く、室内を洗う、物を移動するなどの片付けは始めません。この記事では、発見直後、現場引き渡し後、清掃・原状回復を相談するときの順番を整理します。

この記事でわかること
  • 浴室で反応のない人を見つけた直後の119番通報
  • 警察・消防の確認前に水抜き・洗浄・移動をしない理由
  • 現場引渡し後に確認する浴室・脱衣所・排水設備の範囲
  • 特殊清掃費用が変わる作業条件
  • 賃貸住宅で管理会社・所有者と合意する項目
目次

発見時の状態で優先する行動を分ける

状態優先する行動始めないこと
呼びかけに反応がない、呼吸が分からない自分の安全を確保して119番へ通報し、指示に従う見た目だけの死亡判断、清掃会社の手配を優先すること
警察・消防による確認中住所・発見状況を伝え、現場へ入れる時期を確認する水抜き、洗浄、薬剤散布、家財移動
現場引渡し後浴室・排水口・脱衣所・隣室の汚染と臭いを確認する現地確認前の一律解体・設備交換
賃貸・集合住宅管理会社・所有者と作業・設備・共用部の範囲を合意する依頼者だけで浴槽や設備の撤去を決めること

浴室で反応のない人を見つけた直後

  1. 自分が転倒・感電・熱傷を負う危険がないか確認する
  2. 呼びかけへの反応がない、呼吸が分からない場合は119番へ通報する
  3. 住所、建物名、部屋番号、浴室で発見したことを伝える
  4. 通信指令員の指示があるまで電話を切らない
  5. 救急隊が入れるよう玄関の案内を準備する

東京消防庁は、意識がない場合を119番通報の例として案内しています。救命処置や浴槽からの移動は、現場の状態によって判断が異なるため、通信指令員の具体的な指示に従ってください。

東京消防庁「119番通報の仕組み」

警察・消防の確認前にしないこと

  • 浴室や脱衣所を洗浄する
  • 衣類、薬、家財を移動する
  • 換気扇、給湯器、追いだきなどを自己判断で操作する
  • 臭い対策として薬剤を散布する
  • 写真や状況を第三者へ不用意に共有する

生存の可能性がある段階では救命が最優先です。死亡が確認された後は、警察などが必要な確認を行います。清掃会社へ連絡する場合も、現場へ入れる時期を警察・管理会社へ確認してください。

浴室で亡くなった場合に確認される清掃範囲

必要な作業は、発見までの時間、水の有無、浴槽・床・壁・排水口の状態、脱衣所への影響、臭いの範囲で変わります。「浴室だから一式」と決めず、現地で次を確認します。

  • 浴槽、床、壁、排水口に汚染があるか
  • 脱衣所や隣接室まで臭いが広がっているか
  • 設備を外す必要があるか、清掃で対応できるか
  • 管理会社・所有者が求める原状回復範囲
  • 作業後の確認方法と追加作業の条件

警察から引き渡された後の基本的な清掃・消臭工程は、孤独死現場の特殊清掃と消臭工程で解説しています。

浴室の特殊清掃費用を左右する要素

費用は、浴槽の材質や大きさだけでなく、汚染範囲、排水設備、作業時間、解体・交換の要否、消臭回数、搬出経路などで変わります。電話だけの一律金額ではなく、見積書で作業範囲と含まれない作業を確認してください。

  • 清掃・除菌・消臭のどこまで含むか
  • 浴槽や設備の取り外しが必要になる条件
  • 廃棄・交換する物と残す物
  • 追加費用が発生する条件
  • 作業後に臭い・汚染をどう確認するか

賃貸住宅・集合住宅の場合

賃貸住宅では、管理会社や所有者へ連絡し、清掃範囲、設備交換、鍵、作業時間、共用部の養生などを確認します。依頼者だけで浴槽や設備の撤去を決めず、物件側と合意した範囲を書面で残します。

異臭から安否確認へ進む段階は孤独死の臭いに気づいたときの対応、長期間発見されなかった部屋の見積もり確認は発見が1か月後になった部屋の対応をご覧ください。

プロアシスト東日本へ相談するとき

警察から現場が引き渡されているか、物件種別、浴槽内の状態、脱衣所や隣室への影響、管理会社との確認状況を、分かる範囲でお伝えください。無理に現場へ戻って写真を撮り直す必要はありません。

浴室で亡くなった場合のよくある質問

浴槽で反応がなくても死亡と判断してよいですか?

見た目だけで判断せず、自分の安全を確保して119番へ通報し、通信指令員の質問と指示に従ってください。

救急隊が来る前に浴槽の水を抜きますか?

自己判断で水を抜いたり洗浄したりせず、通信指令員や現場の消防・警察の指示に従います。

警察の確認後なら家族が浴室を洗えますか?

体液、血液、強い臭い、排水設備や脱衣所への影響がある場合は、汚染を広げる可能性があります。現場引渡し後に清掃範囲を確認してください。

浴槽は必ず交換しますか?

一律ではありません。材質、汚染、排水設備、臭い、設備の取り外し可否を現地で確認し、清掃・部品交換・設備交換の範囲を決めます。

賃貸住宅では誰が清掃範囲を決めますか?

管理会社・所有者へ連絡し、浴室設備、脱衣所、鍵、作業時間、共用部養生、原状回復の範囲を確認します。費用負担の個別判断は契約や状況によって異なります。

浴室で亡くなった後の特殊清掃を相談する

記事監修者プロフィール

遺品整理士歴10年、これまでに5,000件以上の遺品整理や特殊清掃に携わる。手がけた遺品整理で発見された貴重品のうち、お返ししたタンス預金の合計だけでも3億3千万円にも上り、貴金属などの有価物を含むと5億円近くの金品を依頼者の手元に返して来た。

遺品を無駄にしないリユースにも特化。東南アジアへの貿易を自社にて行なっており、それに共感を覚える遺族も非常に多い。また不動産の処分も一括で請け負い、いわるゆ「負動産」を甦らせる取り組みにも尽力して来た。
一般社団法人ALL JAPANTRADING 理事
一般社団法人家財整理相談窓口会員
一般社団法人除染作業管理協会理事
宅地建物取引士(日本都市住宅販売株式会社代表取締役)


株式会社RISE プロアシスト東日本
代表 仲井