親が施設に入った後も、実家の電気・ガス・水道をすぐ全部止める必要はありません。自宅へ戻る可能性、片付け・見回りで使う設備、給湯器や凍結防止設備、売却・工事予定、停止後の再開方法を確認し、契約ごとに決めます。
この記事でわかること
- 施設入居後も電気・水道を残す場面
- ガスの停止前に確認する設備と再開手続き
- 帰宅可能性や片付け予定から決める判断表
- 停止前に写真・書面で残す情報
- 売却・解体・長期管理へ進む場合の確認順
照明、清掃、家財整理、設備管理のために電気・水道を当面残す判断もあれば、使用予定のないガスの停止を検討する場合もあります。「電気は必ず残す」「ガスは必ず止める」と決めず、現在の契約先と設備の取扱説明書へ確認してください。
この記事は施設入居後の実家を売る・残すといった全体方針や、家財をいつ片付けるかを決める記事ではありません。電気・ガス・水道について、残す用途と停止前の確認事項を契約ごとに整理する記事です。
電気・ガス・水道を残すか判断する表

| 契約 | 残すことを検討する場面 | 停止を検討する場面 | 停止前の確認 |
|---|---|---|---|
| 電気 | 照明、換気設備、清掃、見回り、防犯・通信設備、片付けで使う | 長期間使わず、必要設備も動かさない | 冷蔵庫、給湯・凍結防止、防犯、通信、再開方法 |
| ガス | 一時帰宅やガス設備の利用予定がある | 使用予定がなく、契約先・設備側の確認が済んだ | 給湯・暖房設備、契約条件、停止・再開時の立会い |
| 水道 | 清掃、通水確認、庭の管理、一時帰宅、工事で使う | 長期間使わず、設備管理上も不要 | 漏水、凍結、水抜き、給湯器、再開手続き |
判断できないときは、売却や家財処分と同時に全部決める必要はありません。管理する人と次の見直し日を決め、用途・設備・停止後の再開条件を確認できた契約から判断します。
ライフラインを見直す前に確認する5項目
- 施設入居は短期か、長期の見込みか
- 本人が自宅へ戻る希望と可能性があるか
- 片付け・見回り・内覧・工事でいつ実家を使うか
- 電気・水道・ガスに接続された設備は何か
- 契約者、支払方法、お客さま番号、連絡先が分かるか
本人名義の契約を家族が手続きする場合、必要な情報や代理手続きの条件は契約先によって異なります。検針票、請求書、会員ページ、支払情報は、契約者本人の同意、または閲覧・手続権限を確認できる範囲だけで確認します。権限が不明なら閲覧、ログイン、名義・支払方法の変更をせず、契約先へ必要な確認方法を聞いてください。
電気を残すか止めるか
電気を残す場面
- 日中でも暗い収納や廊下で家財整理をする
- 掃除機、空調、換気設備等を使う
- 防犯・通信・見守り設備を継続する
- 冷蔵庫等の中身を整理している途中
- 給湯器や設備の凍結防止機能に電源が必要
ブレーカーを落とす前に、冷蔵庫、給湯器、防犯・通信機器、ポンプ、凍結防止設備等を確認します。機器の扱いは取扱説明書、管理会社、施工会社、契約先へ確認してください。
電気を止める場面
今後の訪問・工事で使わず、電源を必要とする設備も停止でき、再開方法を確認できた場合は停止を検討します。手続き・料金・再契約条件は契約や小売事業者によって異なります。
東京ガスは同社の電気について開始・停止手続きを案内し、電気の使用開始・停止は立会い不要としています。これは東京ガスの電気を契約している場合の案内です。実家の電力契約先を確認してください。
ガスを残すか止めるか
ガスを使う予定がない場合は停止を検討できます。ただし、給湯、暖房、床暖房、乾燥機等との関係を確認し、設備の水抜き・凍結防止等が必要かを取扱説明書や事業者へ確認します。
以下は東京ガス契約の場合の案内であり、他社契約へそのまま当てはまりません。東京ガスはガスの使用開始には立会いが必要で、停止時もオートロック等でメーターへ立ち入れない場合は立会いが必要と案内しています。また、一時的な停止でも契約上は解約扱いになり、料金メニューやセット割等へ影響する場合があると説明しています。
- 正式な使用停止手続きが必要か
- 停止日に立会いが必要か
- 再開時に誰が立ち会うか
- 電気とのセット契約や料金メニューへ影響するか
- 給湯器等の停止手順は別に必要か
東京ガス「ガス・電気の開始や停止のお手続き」(2026年8月29日確認)
水道を残すか止めるか
片付け、清掃、庭の管理、一時帰宅、工事等で水を使う場合は、当面残す選択があります。長期間使用せず、設備管理上も不要で、漏水・凍結・再開方法を確認できた場合は使用中止を検討します。
千葉県営水道はマイポータルで水道の使用開始・中止手続きを受け付けています。給水区域は自治体や水道事業体で異なるため、検針票等で実家の水道事業者を確認してください。
- 給湯器・温水設備の取扱い
- 寒冷時の水抜き・凍結防止
- 片付けや内覧で水を使う日
- 庭木・清掃等で必要か
- 使用中止後の再開申込み方法
- 元栓や宅内配管に漏水がないか
千葉県営水道「マイポータル」(2026年8月29日確認)
手続きをする前に保存する情報
- 閲覧権限を確認できる範囲の検針票と請求書
- 契約者名、お客さま番号、供給地点・使用場所番号
- 権限を確認できる範囲の支払方法と最終精算先
- 同意を確認できる範囲のメーター、ブレーカー、元栓、給湯器の写真
- 停止日、再開予定、受付番号
- 契約先から案内された立会い・設備操作
家族が複数いる場合は、誰が停止を申し込み、誰が再開を管理するかも共有します。本人の契約・支払情報を扱う権限が不明な場合は、閲覧・ログイン・変更をせず契約先へ確認してください。
電気・ガス・水道を見直す7手順
手続きの前に、契約者本人の意向と、自分が申込みできる立場かを確認します。本人以外が申し込める条件、必要な同意・本人確認・委任は契約先ごとに異なります。
- 本人の希望、施設の入居期間、自宅へ戻る見込みを確認する
- 家財整理、見回り、内覧、工事で実家を使う予定日を並べる
- 電気・ガス・水道につながる設備と取扱説明書を確認する
- 権限を確認できる範囲で契約者名、お客さま番号、支払方法、現在の契約先を確認する
- 契約ごとに「使う予定がある・設備管理に必要・今は使わない」を分ける
- 各契約先へ停止・再開・本人以外の申込み・立会いの条件を聞く
- 申込日、停止日、受付番号、担当者、次の見直し日を共有する
実家全体を売る・残す・管理する判断は、親が施設に入ったら実家はどうする?で整理できます。家財をいつ、どこまで片付けるかは、親が施設に入った後の実家の片付け方をご覧ください。
よくある質問
施設入居が決まった日に全部止めてもよいですか?
用途・接続設備・停止後の再開条件を確認せず、一律に全部止めないでください。本人の帰宅可能性、防犯・通信、給湯・凍結防止、片付け・見回り予定を確認し、契約ごとに判断します。
使っていなくても基本料金はかかりますか?
契約を継続していれば基本料金・最低料金等がかかる場合があります。料金体系は契約先・プラン・使用量で異なるため、現在の契約先へ確認してください。
ガスの元栓を閉めれば契約停止になりますか?
元栓操作と契約上の使用停止は別です。契約先へ正式な停止手続き、立会い、再開条件を確認してください。
水道は片付けが終わるまで残した方がよいですか?
清掃や家財整理で使うなら残す選択があります。ただし漏水・凍結・設備管理も確認し、使わない期間が長い場合は水道事業者へ中止・再開手続きを相談してください。
実家を売る予定ならいつ止めますか?
内覧、清掃、設備確認、工事、引渡し条件で必要な契約が変わります。不動産会社・施工会社へ必要時期を確認してから停止日を決めます。
全部一律ではなく、家の使い方から契約ごとに決めます
施設入居後の電気・ガス・水道は、費用だけでなく、帰宅可能性、片付け、見回り、設備、再開手続きから判断します。契約先と設備を確認できるまでは、元栓・ブレーカーを自己判断で一括操作しない方が安全です。
プロアシスト東日本への相談は、電気・ガス・水道の契約変更や設備操作の代行ではなく、施設入居後の実家に残る家財の仕分け・搬出・片付けに限定しています。家財整理の日程が決まらず停止日も決められない場合は、整理する部屋と期限を分け、施設入居後の家財整理について問い合わせる際にお伝えください。
参考にした一次情報
東京ガスの立会い・解約扱い等は同社契約の場合、千葉県営水道の手続きは同局の給水区域・対象手続きの場合に限ります。東京ガスネットワークのガス漏れ緊急案内は同社供給区域向けです。実家所在地を供給区域とする一般ガス導管事業者と、その公式緊急窓口を確認してください。
情報確認日:2026年8月30日。契約先、給水事業者、契約プラン、建物設備により条件は異なるため、公開直前に各公式URLと適用範囲を再確認します。







